2011年5月30日月曜日

写真撮影について考える

卒業研究のためのワークショップ その2

ネットワークを利用したコミュニティのデザインをテーマにしているゼミ生が何人かいるので、写真の利用をテーマにしたワークショップをやっています。
今日は写真の取り方について、共有しました。

2011年5月21日土曜日

第7回 情報デザインフォーラムに参加

テーマは情報を伝えあうためのデザイン

TUBE GRAPHICSの木村さんが中心に開催されるワークショップ、いつもお誘いいただくのになかなかきちっと参加できず、心苦しく思っていました。でも今回はフルで参加できて本当に良かった。
今回のWSのテーマは、もちろん311震災を経てのもの。木村さん自身も被災地の出身とのことで、その思いが伝わる企画でした。

わかるための表現と伝えるための表現

要点は、何かを伝え次いでいく「コミュニケーション」をデザインによって支援するなら、わかるプロセスも一緒に伝える必要がある、ということでした。
大抵は何かことが起こると、世の中は「モグラ叩き」的に、その結果についてだけを解決しようとしがちです。でもそれでは本質的な解決に至らない場合が多い。それを批判的にとらえることは、受け手の努力に依存します。また、問題の解決を自分以外の誰かにゆだねてしまうと、そこに油断が生まれます。理解には、送り手だけでなく受け取る側の努力も必要だと思います。逆に、送り手側の理解の体験を受け手にもしてもらうこと、受け手が理解のプロセスを自身の表現活動(ことばや絵という意味だけでなく身体性も含めて)によって体験する仕組みを提供することがデザイナーの役割、と言いたいところです。

プログラムの構成から、今回の私のミッションは、前半のワークショップと後半の中川憲造さんの講演を結びつけること、と解釈しました。事例として作品紹介を・・・ということでしたが、30分という時間を有効利用するため、巨匠の前座・前フリに徹して話してみました。
最近、マイブームの手描きプレゼンです。会場に着いてから、ワークショップの様子を見て、この内容に決め、登壇時間までに描き上げたものです。あ、もちろん事前準備はしていきましたよ(汗)。
伝えたいことを「一枚の図で説明する」。いまこだわっているアプローチです。構造化されてるから、聴く方もわかりやすいと思うのですが、参加者の方、いかがでしたでしょうか。
そうそう、講演の中で紹介できなかった「ドキュメントウォール」の例はこちら。このブログにもいろいろアップしていますので、右の「Documentation Wall」ラベルをクリックしてご覧ください。

そしてインフォグラフィックス界の巨匠、登場

今回のメインイベントはなんといってもこちら。
中川さん自身の作品を、歴史的、社会的背景もふくめて、わかりやすく丁寧にお話しいただき、感激です。

パネルセッションという名の懇親会

WS参加に方たちとはあまり議論ができませんでした。
一期一会なのに、私としたことが。中川さんとお会いできて、舞い上がっていたもので。
申し訳ないので、ここで総括しておきます。
グループごとの特徴として、個人の判断力、集団としてのルール、歌や映像メディアでの伝承、イベントなど体験・体感によって経験値を上げる、などの視点が提示され、とても興味深いと感じました。ただ残念だったのは具体的なコンテンツ、つまり何を「理解」していれば生き延びられるのか、という視点についての議論が少なく感じたことです。時間が短かったこともあるでしょうか、まとめよう、うまくやろう、という意識が強かったのかも。会場には3/11から3/31までの神奈川新聞も用意されていましたが、あまりチェックされていませんでしたね。
災害というのは予想もしなかったことが起こることなので、「知っている」というよりは「知らないことにどう立ち向かうか」という応用力や瞬発力を持った知恵の勝負だと思います。そのような知恵を手に入れるために、今からできることは何でしょうか。
生き方の本質として、できることは何でもやる、目の前にあるものは何でも使う、どんな手を使っても目的を果たす、という「勢い」も必要なのではないでしょうか。目の前にネタがあるのに使わないなんてもったいない!

終了後の宴

イベント終了後は、「中川さんの事務所見学」経由、打ち上げパーティでした。わたしにとっては、大ファンである中川さんとの一日、こんなに楽しく過ごせて幸せでした。

2011年5月19日木曜日

創造的なスペース その1

ロッカーにホワイトボード

貼ってみました。やる気、出るね。

ゼミ室のロッカーにも。

2011年5月16日月曜日

立体視ワークショップ

卒研ゼミWS その1

連休も終わって、夏までは全力疾走、という時期になりました。我が研究室の4年生たちもそろそろネジを巻いてあげないと・・・。ということで、今日から毎週月曜日は「WSの日」。手を動かしながら、カメ歩きで卒業研究を進めていくことにます。

3D表現がしたい!

・・・ということで、今日は立体視のワークショップ。
もはやテレビも3D時代。しかし、そのしくみも知らずに「うわーっ」と喜んでいるだけでは、デザインを生業とする者としては物足りない。まずは、アナログ表現でその原理を実体験しようというワークショップをやってみました。

立体視の基本

まずはプチレクチャー。「両眼視差」について概説後、様々な立体視表現を共有しました。
両眼視差/立体視/ステレオグラム/3次元ディスプレイ

赤青メガネを制作


さて、いよいよ実制作。まずはメガネの制作から。材料は赤と青のセロファン(ユザワヤで事前に購入)、ケント紙、接着テープなど。メガネをデザインし、ケント紙で形にします。
ちゃんと耳に引っかかるようにデザインしないと、すぐ外れてしまいます。はちまき型は意外といけます。
セロファンは、今回は右目用が青、左目用が赤、としました。
資料で用意した絵本『立体で見る〈星の本〉 (かがくのほん) 』も見るために、この絵本がそうなっているのにあわせました。

▲完成したメガネは現在、研究室に展示中

サインペンでお絵描き

青と、赤のサインペンで絵を描きます。メガネの右目用が青、左目用が赤、なので赤い線に対して青い線が右に寄るほど手前に、左に寄るほど奥に見えます。
ところで人間の目のすごいところは、青い線と赤い線のつじつまが合ってなくても、結構立体に見えてしまうことです。みなさん、見えてるものが真実と思ってはいけませんよ。

最後は展覧会

メンバーが描いた作品をみんなで鑑賞しました。廊下に貼りだして、ギャラリー形式の展覧会です。変なメガネをかけた人たちが廊下をうろうろする姿は、さぞや不気味だったでしょう。
さて、これがちゃんと卒業研究に反映されると良いのだが。